建造から4年目、1968年10月のこと。潜航準備のためアルビン号を海上でつるしていたところ、突然、ケーブルが切断、乗員3人を乗せたまま、海に放り出されてしまった。乗員はかろうじて脱出したが、ハッチが開いたままだったから、当然、沈んだ。アルビン号は1535mの海底に鎮座してしまった。それから11ヶ月、建造されたばかりのアルミ製の深海潜水艇アルミノートが、長いケーブルをアルビンにくくりつけ、アルビン号は再び、日の目を見た。その間11ヶ月。アルビン号の1回の潜航時間としては、もちろん最長だ!
その後、アルビン号は、ボルト1本まで交換され、建造時とは全く違う船体に生まれ変わったといっていいほどの改修が行われた。
この1年前の1967年、600mの海中で、メカジキが,獲物と間違えたかアルビン号に突進してきた。メカジキは、特徴である剣のような吻(ふん)を、あろうことか、船体のつなぎ目に突き刺して、動けなくなってしまった。アルビン号は、不運なメカジキとともに、浮上した。
その後、このメカジキが、ステーキになったかどうかは、記録がない。
(Photo:Woods Hole Oceanographic Institution)


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